道場紹介

糸洲流空手道とは、近世の拳聖と世人に仰がれている糸洲安恒師(1830~1915)を流祖としています。

糸洲安恒師の鉄拳の強さと握力の強靭さは後世の語り草になっていますが、業績が特筆されているのは、これまで唐手術という護身術であった「手」を体育的に改良再編し、学校教育に取り入れ人格形成に主眼を置いて昇華させた事です。

また、多くの型も創作し、現在最も普及している「ピンアン」の型は、糸洲安恒師が作られたものです。

後に、摩文仁賢和師(1899~1952)が「糸洲派二世」を継承されるが、「糸東流」を創流されたため、糸洲派を後世に伝承させる事から、高弟の坂上隆祥師(1915~1993)に「糸洲派三世」を継承された。

「糸洲派三世」の坂上隆祥師は、糸東流と区別するために1969年4月、正式に流名を「糸洲流」とし、会名を「日本空手道糸洲会」と命名された。

現在、坂上隆祥師の長男の坂上節明先生が「糸洲流四世」を世襲され、糸洲安恒・摩文仁賢和師・坂上隆祥師の三世代より伝承された「型」を忠実に守り普及に努められています。

糸洲流は、伝承された型を中心に練磨し、その技法や応用動作をさらに研究して、実際に役立つ技を組手に取り入れられるよう工夫実践している伝統派空手です。

また、糸洲流空手道の連綿たる歴史と技法が評価され1979年、日本古武道協会に空手道界唯一の加入流派として承認されています。

国内の北から南は下より、空手道の国際的発展に伴い、当流も国際交流の充実を目的として、2002年8月に糸洲会加盟16ヶ国にて国際組織を結成。名称は「糸洲流空手道国際連盟(IKIF)」と称し、現在20数ヶ国余りで活動中です。

◆道場組織体系
私たちは「日本空手道糸洲会」に所属し、道場の名称を『創心館豊能支部』と称します。
また、地元の豊能・能勢町・箕面市には『豊能空手道協会』の名称で登録しています。
道場は4か所あり、”青少年の健全な育成と生涯空手道”を目指し、地元に根付いて創立40周年!!を超えました。
道場組織体系

◆創心館豊能支部指導者
 日本空手道糸洲会師範
 日本空手道糸洲会 参段以上
 日本スポーツ協会公認空手道指導員
 全日本空手道連盟公認審判員資格者
 大阪府空手道連盟公認審判員資格者

◆私たちの理念
空手道は武道です。
その空手道を学び覚える事は、強くなる事や技ができる事だけでなく、まず人間としての精神の鍛練に励む事が大切で、その心身の「修養」或いは「鍛練」には、ある程度の厳しさが付き物です。
その厳しさには、ある程度の”痛み”や”苦しさ”があります。
それに耐えたときこそ、他人に対する”思いやり”や”優しさ”が生まれてくるものです。
自分を謙虚に見つめ、他人に対して尊敬と愛情を持って接した時、自然に出るのが”感謝”すなわち挨拶(礼)です。

節度をもって決められた作法を守り、礼節を重んじる精神を養うことが大切です。
これは「空手道」を修得する大切な目標のひとつです。
これが日常生活に生かされてこそ、「空手道を学んだ」と言えるのです。

日本空手道糸洲会創心館豊能支部 豊能空手道協会は、これを理念としています。

この理念から創作したのが「道場訓」です。この道場訓は、練習前に全員で唱和しています。